中国式四柱推命の運気とは
運気は、よく天気に例えられます。
私たちは、悪天候が予想されたら、雨具を用意したり、予定を中止したり、行き先を変更したりします。予想があるから、できる対策です。
てるてる坊主を作るくらいの抵抗はしても、何としてでても天気を変えよう、という考えの人はいないと思います。
運気は、天気や四季、大自然の中の一部のように、人間の力では変える事のできない、
目には見えないけど確実に存在するエネルギーです。
運気が上がれば良い事が起きてハッピー、運気が下がれば良くない事が起きてガッカリ、という事ではありません。運気が人に及ぼす影響は、そんな単純な事ではありません。
命式から、その人の興味のある事や価値観、思考を知ることができます。
という事は、命式が受ける運気の影響によって、良くも悪くも、それらにも変化が起こり得るという事になります。
喜神運が巡れば良い影響を、忌神運が巡れば良くない影響を受けます。
人は自分の聞きたい話、都合の良い話を喜んで聞き、
聞きたくない話、都合の悪い話は受け入れたくないものです。
結果(現状やこれからの行運)によっては運勢を聞く耳を塞ぎたくなるかもしれません。
運気が良くない時期の真っただ中、打ちひしがれていたら、なおさらです。
それでも改善の余地はあります。
楽しみな予定の日の天気予報が雨だとしても、天気を変える事はできませんが
日程をずらしたり、行き先の変更を相談したり、できる範囲で対策はできるように、
もし良くない運気が待ち受けていても、結果を受け止めて、対策を考えられたら、良い未来に繋がると思います。
喜神運と忌神運
中国式四柱推命では、格局がわかったら、命式の天干と地支(十干十二支)が、それぞれ喜神と忌神のどちらになるのか、見極める作業をします。
喜神の通変星は、良い働きをする星です。
忌神の通変星は、良くない働きをする星です。
さらに喜神と忌神の強弱のバランスをみます。
喜神の通変星が強く、良い働きをしていれば、長所や特技になり得る部分ですが、
喜神の通変星でも、弱く、良い働きをしていないようでしたら、あまり良い働きは期待できません。
忌神の通変星が強いと、短所や欠点になる部分ですが、
忌神の通変星でも、弱ければあまり悪い部分は目立ちません。
天干に出ている通変星の要素は、弱くても多少は性格や価値観など表面上に出るでしょうから、当たらずとも遠からず、という事があります。
(これが日本式四柱推命の「当たる」ところだと思います。)
天干(年干、月干、日干、時干)の全てが良い働きをしている(喜神になる)という命式の方は、あまり多くはありません。(稀にいらっしゃいます。)
※天干全てが喜神の方でも、行運によっては、忌神の影響を受けます。
ほとんどの方の命式は、天干に喜神と忌神の両方が存在する事が多いです。
天干のうち、喜神が3つで、忌神が1つの方もいれば、
天干のうちの忌神が3つで、喜神が1つという命式の方もいます。
ですが、いくら命式に喜神が3つあっても、3つ全てが弱ければ、良い働きをする喜神とは言えません。(私の命式がそうです。そして一つの忌神がとても強いです。)
また、いくら命式が良くても、行運(大運、年運などの移り変わる運気、運勢)で忌神運が巡る時期は良くないです。
反対に、良くない命式でも、喜神運が続く行運は良くなります。
中国式四柱推命では、通変星の特徴だけではなく、天干の並びや強弱のバランスなどからさらに細かく知る事ができます。
特定の通変星が吉星で、特定の通変星が凶星という事はありません。
食神も、傷官も、劫財も、正官も、印綬も、どの通変星も、喜神にも忌神にもなります。
それは命式のバランスによって変わるので、どちらになるかは命式ごとに異なります。
四柱推命の本を読んで、自分の命式を出してみたけど、いまいち腑に落ちないという方は、中国式四柱推命で「格局」と「喜神」と「忌神」を出してみると、納得して頂けると思います。
喜神運が巡ると
命式によりますが、喜神運が巡ると、ある人は気持ちが前向きになり、勉強や仕事に積極的に取り組めるようになります。
普段、空想しがちな人が、現実を見て地に足のついた考えをするようになったり、良い変化が起こります。
判断力がある時期なので、喜神運の決断は、後に後悔するような結果になりにくいです。
短所が影を潜め、長所が際立ち、対人関係や勉強、仕事などがスムーズに運びやすい時期です。
身強の内格のような、普段、我がままで気が強い人は性格に落ち着きが出てきて、人間関係が円満に運ぶようになります。散財しがちな人が、堅実になったり、判断力が高まります。
反対に、身弱の内格のような、普段、気が弱く引っ込み思案な人は、意思が強くなって、言いたい事が言えたり、やる気や積極性が出て、いろんな事に挑戦したり、ポジティブな状態になる時期です。
従格の方は、それぞれの特性の良さが活かされる時期です。
従旺格の方は、実行力が強まり、計画を実現させてスムーズに事業が発展していくような時期です。リーダーシップを発揮できます。
従児格の方は、親切な行いや奉仕をして人から喜ばれたり、仕事面では独自の感性を活かして、アイディアが認められるような時期です。
従財格の方は、人脈が広がり、統率力を発揮して、経営や商売などで成果を上げる事ができる時期です。理財能力も冴えます。
従殺格の方は、持ち前の忍耐力、自制心でコツコツ努力する事ができる時期です。その勤勉さに信用、信頼を得たり、実績を積み重ねる事ができます。
従強格の方は、向学心が高まり、集中力がアップして勉強が捗ったり、仕事を手際よくこなして評価を得られるような時期です。
若いうちに喜神運が巡る人は、年若くして発展しやすいです。
後半生に喜神運が巡る人は、晩成型の可能性があります。
喜神運と忌神運が交互に入り組んでいる人もいます。
勉強や練習など、目的に向かう努力をして、準備を整えて喜神運を迎えると、喜神運の後押しをしっかり受け取る事ができます。
反対に、せっかく喜神運が巡る時期に向けて、何の行動も起こしていなかったら、恩恵を受けられないと思います(それでも少しは良い方へ転じると思います)。
それはすごくもったいない事だと思います。
天中殺は当たる?
キーボードで「格局」や「忌神」と入力しても、変換候補に挙がってこないのに、
「天中殺」や「空亡」や「大殺界」は入力してスペースキーを押すとすぐ出てきます。
それだけ「天中殺」、「空亡」、「大殺界」がメジャーで、「格局」や「忌神」はマイナーなのだとわかります。
私が四柱推命の独学を始めた頃、初心者向けの本を手に取り、本の手順通りに自分の命式や行運を出しました。空亡(天中殺)も出しました。
空亡する期間は行動するとトラブルを招きやすく、新しい事、重要な事のスタートには適さない時期と言われています。
空亡の組み合わせは、戌亥空亡、子丑空亡、寅卯空亡、辰巳空亡、午未空亡、申酉空亡があります。
誰でも12年の内の2年間は空亡するとされています。
私の場合は「寅卯空亡」に当たります。
それまでに経験した寅年、卯年の事を思い返してみましたが、とくにそのような出来事に思い当たる節はありませんでした。
それもそのはず、中国式四柱推命では、私にとって「寅」と「卯」は喜神だからです。
行運で巡る「寅」と「卯」は、私の命式には良い作用となります。
行運は十二支だけではなく、大運と年運の干支の組み合わせが命式に与える影響を考えます。
十二支が良くても、大運と年運の干支が忌神の場合は良くない運気になる場合もあります。
寅と卯の良い作用を打ち消す十二支が行運(大運か年運)で同時に巡る場合もあります。
私の命式は、忌神が強く、天干の並びも良くないので、元々が良い命式とは言えず、更に1歳から50歳までの期間は大運の喜神が巡らないので、これまでの大まかな運気の流れはあまり良いものではありませんが、それでもピンポイントで寅年と卯年に良くない事が起こった記憶はありません。
10歳、11歳の寅・卯年は、引っ越して転校した時期でしたが、新しい小学校では友達がすぐできて楽しく過ごしていました。
22歳、23歳の寅・卯年は、転職をしましたが、前職よりは自分に合った会社に就職できました(当時は自分の適性をわかっておらず、今思えばあまり合っていない働き方でしたが)。新社会人になってから、出産前に退職するまで、職場の人間関係には恵まれていた方だと思います。
34歳、35歳の寅・卯年は、家業の手伝い(在宅事務)をしていましたが、育児が大半を占めており、平穏に過ごしていました。
ここ最近で一番運気が悪かったのは、2024年の辰年です。
昨年2024年は忌神が強まり、精神的に不安定で、体調も崩し、本当に辛い時期でした。
「辰」自体は私にとっては吉凶入り混じった運気なのですが、昨年は大運が変わるタイミングで忌神が巡った事もあり、良くない1年でした。
空亡とされる十二支が忌神に当たる方は、良くない運気となります。
空亡だから、天中殺だからではなく、忌神だから良くない運気なのです。
「空亡だから新しい事を始めるのは良くない時期なんだ・・・」と思い込んでいたけど、実は空亡だと思っていた年は喜神運だった、なんて事があったら、それはもったいないですね。
「空亡だから、天中殺だから良くない」と考えずに、その十二支が忌神か、喜神かを見極める事が大切です。

