四柱推命で命式を出すために、欠かせないのが「生年月日」と、「出生時刻」と「出生場所」です。
四柱推命は、本場中国や台湾、韓国では「子平」「命理」「八字」などと呼ばれています。
「子平」の由来は、昔の中国で命学、命理学と言われる学問の基礎を作った人物である徐子平さんの名前から来ています。
四柱推命は占いの種類(命術、卜術、相術)の中では、命術(命占)に分類されますので、「命理」と呼ばれる由来もお分かりいただけると思います。
そして「八字」の由来は、命式が8文字から構成されていることから来ています。
八字を出すためには、4つの干支(年干、年支、月干、月支、日干、日支、時干、時支)が必要です。
生まれた時間がわからないと、3つの干支(年干、年支、月干、月支、日干、日支)になってしまいます。
それでは八字ではなく、六字になってしまいます。
ではなぜ八字でなければならないのか、六字ではいけないのかについて、お話します。
命式が出たら、まず「格局」を出します。
格局とは、血液型のようなもので、10個程のタイプがあります。
どの方も、必ずいずれかの格局に該当します。
この「格局」を特定するためには、命式のバランスをきちんとみる事が大切です。
もし生まれた時間がわからないと、時間の干支に何の十干十二支が入るのかがわかりません。
時間の柱が空白では、全体のバランスをみる事はできません。
それは、格局を正しく出せない事に繋がります。
また、時間の上部(時干)に入る十干次第では、条件が揃えば、日の柱の上部(日干)が、全く違う干に変化する事が起こります。
わかりやすく例えると、時干と日干の組み合わせによって起こる
化学反応のようなイメージです。
時干の干支が空白だけならまだしも、日干すら実は違っていた、という事態になってしまいます。
格局を正しく出せなければ、その後に出す吉凶も間違いが起こります。
以前、四柱推命鑑定士の方(日本式四柱推命)が、「マルシェなどの、その場ですぐに鑑定しなければならない場合は、生年月日のみで、出生時間は考慮せずに鑑定する事がある。」と動画でお話されていました。
そういった場では、出生時間がわかる方の方が少ないでしょうし、スピーディーな対応が求められるので、そうするしか無いのかもしれませんが、私は中途半端な対応で怖いと思いました。
お客様も手軽に、エンターテイメント的な感じで楽しければ良いのであれば、
それで良いと思います。
格局の判断には、時間がかかる場合があります。
すぐにわかる命式の方もいらっしゃれば、難しい命式の方もいらっしゃいます。
格局を見誤れば、吉凶も全て見当違いになってしまいますので、
格局判断は絶対に間違ってはいけないところです。
難しい命式の方には、いろいろ質問をさせていただいて、格局を探し当てる作業をします。
(格局判断に迷うのは2つの内のどちらか、という事が多いです)
ちなみに、出生場所が必要な理由は、「地方時差」を考慮するために必要だからです。
日本の標準時は兵庫県明石市なので、そこ以外で生まれた方は、出生時刻の修正が必要になります。
出生時間を重要視する理由、伝わりましたでしょうか。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。