日干壬を代表して言わせてください

四柱推命

四柱推命の独学をしていた時期は、本やインターネット、YouTubeの動画などを参考にしていました。

中国式四柱推命の先生を師事させて頂ける事になってからは、四柱推命の動画をみる事もネットで調べる事もなくなりましたが、先日、ふと思い立って5年ぶりにYouTubeで四柱推命と検索してみました。

 

たくさんの動画が並び、興味を引くためにアイキャッチ画像を工夫されているなーと眺めていたら、一際目を引く動画がありました。

「恐怖の2026年の運勢」と書かれています。

気になったので視聴してみました。

 

来年は「丙午」の年運が60年ぶりに巡ります。

「丙」は陽の火であり、太陽です。

「午」は1番強い火のエネルギーです。

その「丙」と「午」の組み合わせが巡るので、五行の火のエネルギーがとても強い年になります。

 

動画の内容は、来年の丙午の運気について、「火が強まるから、戦争や自然災害が起こる」、「吉運が巡る人」、「凶運が巡る人」、「最大凶の人」の説明でした。

 

「火が強まるから、土が刺激されて地震が起こる」という説明に、はてなマークが浮かびましたが、一番引っ掛かったのは、日干が壬の人は2026年「最大凶の人」、という説明でした。

 

日本式四柱推命の理論で、私も理解できていない部分があるかもしれませんが、

日干が陽干で月令を得ている帝王を羊刃と言い、

日干が壬の12月生まれは、水(子)の月令を得ているため、羊刃となり、

子(水のエネルギー)と午(火のエネルギー)が冲するので、

火の帝王である丙(太陽)と、水の帝王である壬(海、川)がぶつかり、良くないとの事でした。

それが羊刃の冲になるので、日干が壬の人は2026年に災厄が訪れると仰っていました。

災厄って何でしょう。

日干が壬でも、12月生まれではない人は、月令を得ていないので関係ないと思うのですが、とにかく全員、来年は注意しなければならないそうです。

 

そんなことは無いと思いました。

前回のブログで、私は来年の運気が楽しみだと書きました。

 

私の命式の日干は、壬です。

ちなみに12月生まれで、水の月令を得ています。

もし、私に中国式四柱推命の知識が無かったら、この動画をみて、すごく不安な気持ちで来年を迎えていたかもしれません。
これは見過ごせなかったので、日干壬を代表して言いたいです。

私個人の命式は、日干が壬ですが、来年の運気はとても良いです。

ブログでも何度か触れていますが、私の命式では、五行の水は忌神になります。
壬は「陽の水」なので、私の命式の日干の壬は忌神です。
さらに、この忌神の壬はかなり強いです。
壬(水)が強まれば強まるほど、私の運気は良くないです。

丙(陽の火)が巡ると、この忌神の壬(水)の強さを、抑えてくれます。
また、丙と共に巡る午は、火のエネルギーが1番強い十二支なので、丙を強めてくれます。

私の命式は、水が強すぎて良くないので、その水を弱めてくれる、火はとてもありがたい存在なのです。

来年の運気(丙午)は、日干壬の人全員にとって最大凶だという内容の動画を観て、不安になった日干壬の方が、もしいらっしゃったら、日干が壬だからと言って、全員には当てはまらないですよ、という事を伝えたいです。

来年の運気は、良くも悪くも「火」が強まるので、中には火が強まる事によって、運気が下がる方もいらっしゃいます。

火が忌神になる方には、良くない運気が巡る事になるからです。

例えば、元々、忌神の火が強い命式だと、更に火が強まるので良くない場合があります。

また、金が喜神の命式の方は、喜神の金が火に弱められて、良くない場合があります。

水が喜神になる命式の方は、強い火によって水が弱められてしまう可能性があるので、その場合は日干が壬の方で(日干が癸でも)、良くない運気が巡る事になります。

もし、火が忌神になる命式でも、天干に辛があれば、年運の丙と干合します。

それによって、年運の丙が無作用になったら、強い丙の影響も強く出ません。

条件次第では、年運の丙と辛が、壬と癸に変わる命式もあります。

日干が辛の方は、年運の丙が2干に増える場合もあります。

 

同じように、「午(火のエネルギー)」が巡っても、無作用になる命式の方もいらっしゃいます。

 

年運は、誰でも等しく「丙午」が巡りますが、大運は、人によって異なる干支が巡ります。

行運の影響は、年運だけではなく、大運もあります。

 

年運の丙午は、命式によっては影響の出方が全く変わります。

喜神と忌神を判断していたら、日干が◯の人は凶だ、と一概に言えないので、

きちんと命式を見る事が大切です。

わかりやすい文章を書く事は難しいですが、無責任に不安にさせるような発言はしないようにしようと思いました。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。