格局は「従格」と「内格」に分かれます。
今回は「内格」について、お話します。
従格の方は「やりたい事には一直線」な傾向と前回のブログでお話しました。
では内格の方はと言いうと「協調性があり、安定を求める」傾向があります。
公務員や会社員などの安定した職業に向いています。
五行のバランスが安定している方は特にその傾向が強いです。
やりたい事、なりたいものの為にリスクのある挑戦をするチャレンジャーというより、
安定を求めて自分の力量でできる範囲内での試練に臨みます。
無謀な挑戦は早い段階で諦めます。
結婚願望は、強い傾向です。
内格は「身強の内格」と「身弱の内格」に分かれます。
身強の内格は日干が強い命式です。
日干(自分自身)が強いので、我が強い、自己中心的な傾向です。
日干が強ければ強いほど、その傾向が強まります。
日干が弱まる行運が巡ると、性格に落ち着きが出てきて、周りに配慮や気遣いができるようになります。
身弱の内格は日干が弱い命式です。
日干(自分自身)が弱いので、引っ込み思案で控えめな性格傾向です。
日干が弱ければ弱いほど、その傾向が強まります。
日干が強まる行運が巡ると、意思が強くなり、積極性が出てきて、自分の意見を言えるようになります。
「従格になり損ねた内格」は、少し違います。
五行が偏っているのに、内格になってしまった命式なので、命式の中に強い五行があります。
その強い五行が、どの五行(木火土金水)なのかは、命式によって人それぞれ違います。
五行のバランスがとれておらず、強い五行の特徴が目立つため、あまり協調性がなく、
人によっては、社交的な感覚が欠けていたり、勘定高かったり、ストレスを感じやすかったり、極端に消極的だったり、誰かに依存してしまったり、必要以上に他人の批判をするようなところが目立つ場合があります。
命式からわかる性格ですが、行運(大運(5年)、年運(1年))の影響を受けて、変化します。
喜神運には長所、良い面が目立ち、忌神運には、短所、良くない面が出やすいです。
最後に少し、私の体験談をお話します。
長女が幼稚園の時に、同じ幼稚園のあるママさんの噂を耳にした事がありました。
「性格がきついらしい」というものでしたが、私はそのママさんと話したこともなかったので、特に気にしていませんでした。
しばらくして、そのママさんの娘さん(長女の同級生)が、長女の通うスイミングスクールへ入会しました。
同じ曜日の同じ時間帯のレッスンでしたので、私と長女に気づいて、声をかけてくれました。
当たり障りのない会話をする程度でしたが、噂にきいたような、性格がきつい方には思いませんでした。
それからしばらくして、いつもレッスンの待ち時間に四柱推命の勉強をしている私に興味を持ち、命式をみてほしいと言われたので、そのママさんの四柱推命鑑定を行いました。
噂の「性格がきついらしい」という言葉が頭にあったので、「身強の内格かな」と勝手に推測してしまいました。
が、実際に命式をみてみたら、「身弱の内格」でした。
ママさんのご相談についてお話をしてから、私も気になっていた性格面の事をきいてみました(噂の事は伏せました)。
すると「飛行機や新幹線の座席で窓側に座ると、お手洗いに行きたくても通路側の人に気を遣ってしまい、我慢してしまう程の気にしい」な性格でした。
噂だけの先入観で人を判断するのは良くないと思った出来事でした。
そして、四柱推命ってやっぱりすごい!と思いました。
持って生まれた性分など、どうしようもない部分はありますが、
自分の欠点を把握して、欠点をできるだけ直そうとする努力はできます。
生き辛さの答えは、命式から解き明かす事ができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。