「命式の星は、どれも個性的で、能力がある星」とお話しされる四柱推命鑑定士の方は、日本式四柱推命をされている方だと思われます。
星とは、通変星の事だと思われます。
中国式四柱推命では、格局がわかったら、命式の天干と地支(十干十二支)が、それぞれ喜神と忌神のどちらになるのか、見極める作業をします。
ここが、日本式四柱推命と、中国式四柱推命の違いです。
十干が通変星にあたります。
喜神の通変星は、良い働きをする星です。
忌神の通変星は、良くない働きをする星です。
さらに喜神と忌神の強弱のバランスをみます。
喜神の通変星が強く、良い働きをしていれば、長所や特技になり得る部分ですが、
喜神の通変星でも、弱く、良い働きをしていないようでしたら、あまり期待できません。
忌神の通変星が強いと、短所や欠点になる部分ですが、
忌神の通変星でも、弱ければあまり悪い部分は目立ちません。
天干に出ている通変星の要素は、弱くても多少は性格や価値観など表面上に出るでしょうから、当たらずとも遠からず、という事があります。
これが日本式四柱推命の「当たる」ところだと思います。
つまり、悪い作用の通変星はあるという事です。
天干(年干、月干、日干、時干)の全てが良い働きをしている(喜神になる)という命式の方は、あまり多くはありません。(稀にいらっしゃいます。)
※天干全てが喜神の方でも、行運によっては、忌神の影響を受けます。
ほとんどの方の命式は、天干に喜神と忌神の両方が存在する事が多いです。
天干のうち、喜神が3つで、忌神が1つの方もいれば、
天干のうちの忌神が3つで、喜神が1つという命式の方もいます。
ですが、いくら命式に喜神が3つあっても、3つ全てが弱ければ、良い働きをする喜神とは言えません。(私の命式がそうです。そして1つの忌神がとても強いです。涙)
また、いくら命式が良くても、行運(大運、年運などの移り変わる運気、運勢)で忌神運が続く時期は良くないです。
反対に、良くない命式でも、喜神運が続く行運は良くなります。
中国式四柱推命では、通変星の特徴だけではなく、このようにさらに細かくみる事ができます。
特定の通変星が吉星で、特定の通変星が凶星という事はありません。
食神も、傷官も、劫財も、正官も、どの通変星も、喜神にも忌神にもなります。
それは命式のバランスによって変わるので、どちらになるかは命式ごとに異なります。
四柱推命の本を読んで、自分の命式を出してみたけど、いまいち腑に落ちないという方は、中国式四柱推命で「格局」と「喜神」と「忌神」を出してみると、納得して頂けると思います。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。