世間のイメージの「丙午の女」の命式を作ってみました

四柱推命

丙午の女とは

「丙午の女」と検索すると、いろいろな情報が出てきます。
なぜ女だけなのかと疑問が浮かびますが、女性は一歩下がって男性を立てるとされた時代背景がうかがえます。

気が強いとされる丙午の女性は忌避され、「丙午の女性は男を食い殺す」という説は、江戸時代の「八百屋お七」の放火事件と結びつき、生まれたと思われます。
八百屋の娘のお七は、火事で父親のお店が焼けてしまい、一時的に一家でお寺に避難し、生活する事になりました。
そこでお七は、避難先のお寺に仕えていた小姓に一目惚れをして恋仲になります。
しかしお店が立て直されると、一家はお店に戻り、二人は離れ離れになりました。
寺小姓が恋しいお七は、「新居を燃やせば、再び寺で暮らすことになり、寺小姓と会えるではないか」と恋に目が眩み、自宅に火をつけてしまったという話です。
お七が丙午年生まれだった事から、丙午生まれの女性は気性が激しく、夫を死なせるという迷信が広まっていきました。

また明治・大正期に出てきたとされる説では「精力旺盛な馬のように性欲が強い」など女性を貶める意味が加わり、「丙午の女性は家族に災いをもたらす」というものもありました。

どの説も、丙午に良いイメージがありません。
前回の丙午年1966年(昭和41年)では、迷信により、出生数が約25%も減少するという現象が起きました。
現代はこのような迷信を信じる人は少ないと思いますが、世間のイメージの「丙午の女」の命式を作ってみようと思いました。

そこで、今回は丙午年生まれの架空の命式を2つ作りました。
前の記事では、五行の火が喜神になる命式と、五行の水が喜神になる命式を比較しました。

今回の2つの命式も、五行の火が喜神になる命式と、五行の水が喜神になる命式ですが、
2つの命式の共通点は、どちらも丙午年生まれで、命式の中で五行の火が1番強い事です。
夏生まれの女性と仮定します。

前の記事とは視点を少し変えて、それぞれどのような性格傾向になるのかを考えてみます。

 

「丙午の女」は身強の内格のイメージ

架空の命式①五行の火が忌神の身強の内格

格局は身強の内格です。

年干の丙(太陽)と、月干の甲(樹木)と、日干の丙(太陽)は忌神です。
時干の壬(川、湖)は喜神です。

午は五行の火のエネルギーで、丙(太陽)や丁(地上の火)をよく強めます。
その午が、地支の年支、月支、日支に三つ並び、天干の丙を強めています。

とても強い丙(太陽)に照らされて、時干にある壬(川、湖)が干上がりそうです。

丙(太陽)は、十干の中で1番強い干です。
今回の命式は夏生まれなので、ギラギラ照りつく太陽です。
その強い丙(太陽)が2つもありますので、熱量は相当なものです。
本来、自然界に太陽は1つだけなので、命式に太陽が2つ、3つあるのは、不自然です。

自我の星とされる比肩(丙)がとても強いので、頑固で気が強く、わがままな性格傾向です。
忍耐力があまり無いので、沸点が低く、時にカッとしやすく感情のコントロールが難しいことがあります。
所かまわずお構いなし、猪突猛進な人物像が浮かびます。
例えば、化粧品の訪問販売で、ゴリ押しして家に上がり込む営業の女性のような感じです。
断りたいけど、押しに弱い人は簡単に家に上がられてしまいそうな、強さと勢いのある人物です。
強引で、自分勝手に振る舞い、あらゆる人間関係で問題を起こしかねません。
指図される事を嫌い、男性を立てるタイプとは正反対ですので、お相手の方も意思が強い方だと、衝突が起きそうです。他者と良好な関係を築くためには努力が要りそうです。

丙午年の運気は、年運で丙と午が巡るので、丙(太陽)が3つになり、丙を強める午(火のエネルギー)が、さらに太陽を強める事になり、自己中心的な傾向が強まります。

この命式の人は必ずこの性格になるという事ではありませんが、このような素質はあります。
また、全く同じ命式でも、生まれ育った環境などにより、性格や価値観に違いは生じます。

丙午の女のイメージに近いのは、このような激しい一面を持った、忌神の強い身強の内格の方だと思います。

しかし、五行の火が強い命式でも、火が喜神なら、性格傾向も変わります。

 

「丙午の女」でも、丙午が喜神の従旺格の場合

架空の命式②五行の火が喜神の従旺格

格局は従旺格です。

年干の丙(太陽)、月干の丁(地上の火)、日干の丁(地上の火)、時干の甲(樹木)、天干全てが喜神です。

時干の甲(樹木)が薪となり、日干の丁(炎)を強めています。

努力家で、夢のために自ら考えて行動を起こす自立心があります。
賢く聡明で、物事を要領よくこなすスマートな女性です。
正義感が強いので、困っている人には手を差し伸べます。
しっかりしていて、勉強も得意な、学級委員長タイプです。

この命式は、日干の丁(炎)が強まれば強まるほど良いので、丙午の年は、五行の火が強まる良い運気です。

従旺格の良さである行動力が強まり、チャレンジ精神旺盛になります。
少し頑固な傾向はありますが、性格は温厚で落ち着きがあり、対人関係で自らトラブルを起こす事はありません。

同じ丙午年生まれで、五行の火が強い女性でも、身強の内格とは全く違う性格です。

 

最後に

「丙午の女」と言っても、年柱(年干、年支)が丙午になるというだけで、月柱、日柱、時柱次第でいろいろな命式がありますし、格局も変わります。

同じ年の同じ誕生日でも、生まれた時間が違うだけで、全く違う命式になります。

年柱(生まれ年)だけを見て判断する事と言えば、「厄年」もその一つです。

特定の年に生まれた人に災厄が降りかかると思われていますが、厄年の人達だけ死亡率が高いとか、事故に遭う確率が高いとか、何か根拠はあるのでしょうか。
1988年生まれの前回の厄年、私を含め、同級生の数人が忌神運でしたが、
同級生全員がその年、忌神運という事はありません。喜神運だった同級生もいます。

迷信に惑わされず、正しい情報を見定めてほしいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。